感情がとても強いときは、日記の目的が変わります。大切なのは物語の全体を理解することではなく、衝動的に動いてしまう危険を減らし、いまに意識を戻し、人の支えにつながることです。
安全と、いまに戻ることから始める
いる場所、時刻、まわりにある淡々とした細部を5つ書きます。強さを0〜10で評価し、取り返しのつかない決断、メッセージ、行動は、強さが下がるまで先にのばしましょう。
いまの状態を伝えられる人の名前を書きます。完璧な言葉を見つけるより、誰かとつながることのほうが大切なときもあります。
ステップごとの進め方
現在形の短い文を使いましょう。くわしく書くほどつらくなるなら、できごとを無理に説明しなくてかまいません。
一度にすべてに答える必要はありません。質問をひとつ選び、具体的に書き、行動、ひと休み、またはあとで戻ってくるという正直な決断で締めくくりましょう。
日記の質問
アンケートではなく、選択肢として使ってください。形だけ埋めたリストより、意味のある答えがひとつあるほうが役に立ちます。
- いまどこにいて、まわりに何が見えるか
- 次の10分を乗りきる助けになりそうなものは何か
- 待ったほうがいい行動はどれか
- つらいことを、直接伝えられる相手は誰か
すぐに使えるテンプレート
この型を新しい記録にコピーして、まだ答えが出ない項目は空欄のままにしておきましょう。
- いまいる場所
- 強さと体の感覚
- これからの10分
- 連絡できる人や相談先
無理をしないための目安
あなたやほかの誰かに差し迫った危険があるなら、地域の緊急通報先に連絡してください。日記は危機のときの支援ではありません。
日記は自分を観察するための道具で、医療、心の治療、緊急時の支援の代わりにはなりません。
いちばん大切なこと
感情にのみこまれそうなとき、記録に必要なのは、安全でいることと支えにつながることを助ける役目だけです。分析はあとでかまいません。
科学的な出典
リンク先は元の論文や科学的なレビューです。研究の結果とその限界を自分で確かめられます
- Effectiveness of expressive writing in the reduction of psychological distress during the COVID-19 pandemic: a randomized controlled trial Vukčević Marković M, Bjekić J, Priebe S. Frontiers in Psychology, 2020.
- Efficacy of journaling in the management of mental illness: a systematic review and meta-analysis Sohal M, Singh P, Dhillon BS, Gill HS. Family Medicine and Community Health, 2022.
- Randomized controlled trial of expressive writing for psychological and physical health: the moderating role of emotional expressivity Niles AN, Haltom KEB, Mulvenna CM, Lieberman MD, Stanton AL. Anxiety, Stress, & Coping, 2014.