感情に名前をつけると役に立つ理由

「いやな気分」は大まかな方向を教えてくれますが、次の役に立つ一歩までは示してくれません。不安、恥ずかしさ、怒り、悲しみ、さみしさでは、必要な行動や支えが違うかもしれません。

「いやな気分」は大まかな方向を教えてくれますが、次の役に立つ一歩までは示してくれません。不安、恥ずかしさ、怒り、悲しみ、さみしさでは、必要な行動や支えが違うかもしれません。

言葉を少しずつしぼりこむ

まずは大きな軸から始めます。心地よいか、不快か。エネルギーは高いか、低いか。近づきたいか、離れたいか。そのうえで、考えられる言葉をいくつか選びましょう。

ラベルは作業中の仮説で、診断ではありません。ひと晩眠ったあとや、誰かと話したあと、新しい情報が入ったあとで変わることもあります。

ステップごとの進め方

言葉を、体の感覚、衝動、文脈と結びつけましょう。そうすると、感情の語彙が抽象的なリストではなく、実際の経験に根づきます。

一度にすべてに答える必要はありません。質問をひとつ選び、具体的に書き、行動、ひと休み、またはあとで戻ってくるという正直な決断で締めくくりましょう。

日記の質問

アンケートではなく、選択肢として使ってください。形だけ埋めたリストより、意味のある答えがひとつあるほうが役に立ちます。

  • ただの「いやな気分」でないとしたら、何に近いか
  • その感情には、どんなエネルギーがあるか
  • その感情は、自分に何をさせようとしているか
  • ひと息ついたあと、どの言葉のほうがしっくりくるか

すぐに使えるテンプレート

この型を新しい記録にコピーして、まだ答えが出ない項目は空欄のままにしておきましょう。

  1. 全体的な状態
  2. 考えられる言葉
  3. 強さと衝動
  4. 助けになりそうなこと

無理をしないための目安

感情のラベルを、自分が正しい証拠や、相手がある性格だという証拠にしないでください。ラベルが表しているのは、いまの自分の経験です。

日記は自分を観察するための道具で、医療、心の治療、緊急時の支援の代わりにはなりません。

いちばん大切なこと

経験を見分けやすくなると、次の一歩も、ひと休みが必要なことも、はっきりしてきます。

科学的な出典

リンク先は元の論文や科学的なレビューです。研究の結果とその限界を自分で確かめられます

  1. Putting feelings into words: affect labeling disrupts amygdala activity in response to affective stimuli Lieberman MD, Eisenberger NI, Crockett MJ, et al. Psychological Science, 2007.
  2. Efficacy of journaling in the management of mental illness: a systematic review and meta-analysis Sohal M, Singh P, Dhillon BS, Gill HS. Family Medicine and Community Health, 2022.