「いやな気分」は大まかな方向を教えてくれますが、次の役に立つ一歩までは示してくれません。不安、恥ずかしさ、怒り、悲しみ、さみしさでは、必要な行動や支えが違うかもしれません。
言葉を少しずつしぼりこむ
まずは大きな軸から始めます。心地よいか、不快か。エネルギーは高いか、低いか。近づきたいか、離れたいか。そのうえで、考えられる言葉をいくつか選びましょう。
ラベルは作業中の仮説で、診断ではありません。ひと晩眠ったあとや、誰かと話したあと、新しい情報が入ったあとで変わることもあります。
ステップごとの進め方
言葉を、体の感覚、衝動、文脈と結びつけましょう。そうすると、感情の語彙が抽象的なリストではなく、実際の経験に根づきます。
一度にすべてに答える必要はありません。質問をひとつ選び、具体的に書き、行動、ひと休み、またはあとで戻ってくるという正直な決断で締めくくりましょう。
日記の質問
アンケートではなく、選択肢として使ってください。形だけ埋めたリストより、意味のある答えがひとつあるほうが役に立ちます。
- ただの「いやな気分」でないとしたら、何に近いか
- その感情には、どんなエネルギーがあるか
- その感情は、自分に何をさせようとしているか
- ひと息ついたあと、どの言葉のほうがしっくりくるか
すぐに使えるテンプレート
この型を新しい記録にコピーして、まだ答えが出ない項目は空欄のままにしておきましょう。
- 全体的な状態
- 考えられる言葉
- 強さと衝動
- 助けになりそうなこと
無理をしないための目安
感情のラベルを、自分が正しい証拠や、相手がある性格だという証拠にしないでください。ラベルが表しているのは、いまの自分の経験です。
日記は自分を観察するための道具で、医療、心の治療、緊急時の支援の代わりにはなりません。
いちばん大切なこと
経験を見分けやすくなると、次の一歩も、ひと休みが必要なことも、はっきりしてきます。
科学的な出典
リンク先は元の論文や科学的なレビューです。研究の結果とその限界を自分で確かめられます
- Putting feelings into words: affect labeling disrupts amygdala activity in response to affective stimuli Lieberman MD, Eisenberger NI, Crockett MJ, et al. Psychological Science, 2007.
- Efficacy of journaling in the management of mental illness: a systematic review and meta-analysis Sohal M, Singh P, Dhillon BS, Gill HS. Family Medicine and Community Health, 2022.