日記の質問は、ひらめきのきっかけとして紹介されることがよくあります。でも、道しるべとして使うほうが役に立ちます。今日はどんな記録が必要かを選び、質問にひとつ答え、ページが役目を果たしたらそこでやめましょう。
質問より先に、記録の目的を決める
日記には、思い出を残す、決断を整理する、頭の中のざわつきを吐き出す、パターンに気づく、といった役目があります。4つを一度にやろうとすると、プレッシャーがかかり、文章もぼんやりしてしまいます。
質問を選ぶ前に、「この記録で、私は……したい」という文を完成させてみてください。答えは「覚えておきたい」「決めたい」「準備したい」「理解したい」、あるいは「ひと息つきたい」かもしれません。
ほとんどの質問に使える書き方の型
状況から書きはじめ、確かな事実と自分の解釈を分け、反応を書き加え、次に大切なことで締めくくります。すべての記録に結論が必要なわけではありません。
- 状況:いま何が起きていて、何に注意が向いているか
- 事実:ほかの人でも確かめられることは何か
- 反応:どんな考え、感情、体のサインが出てきたか
- 意味:なぜそれが自分にとって大切なのか
- この先:何をするべきか、何は待てるか、何を覚えておきたいか
日記のための50の質問
アンケートのように上から順に答えるのではなく、ひとつだけ選んでください。下の質問は、いろいろな種類の日に合わせて並べてあります。
- 今日、いちばん注意を向けていたのは何か
- もう一度味わいたい瞬間はどれか
- 思ったより難しかったことは何か
- 思ったより簡単だったことは何か
- 何に驚いたか
- いちばん気持ちが楽だったのはいつか
- 心に残っている会話はどれか
- 何も考えずにこなしていたことは何か
- 必要だったのに、頼めなかったことは何か
- 覚えておきたい細かなことは何か
- 「なぜ」という自分の解釈を抜きにすると、何が起きたのか
- いちばんプレッシャーになっている考えはどれか
- 確実にわかっていることは何か
- 思い込んでいることは何か
- 今日、自分でどうにかできることは何か
- いますぐできる、いちばん小さな次の一歩は何か
- 大切な人が同じ状況なら、何と声をかけるか
- 体のどこに緊張を感じるか
- いま必要なのは答えか、情報か、休息か
- 誰なら役に立つ支えをくれそうか
- 少しでも笑顔になれたのは何か
- うまくいった小さなことは何か
- 誰のおかげで一日が楽になったか
- 自分に「ありがとう」と言えることは何か
- その瞬間は、どんな景色、音、においだったか
- なぜそれが大切だったのか
- それが大切だった理由をわかってくれそうなのは誰か
- 何がそれを実現させたのか
- 似たようなことのために、どうすれば余白をつくれるか
- 先延ばしにしている決断は何か
- わかりきった2つ以外に、どんな選択肢があるか
- いちばん後戻りしやすい選択はどれか
- 失うのがこわいものは何か
- 何を得たいと思っているか
- 自分の価値観により合っているのはどちらか
- 1週間後、1年後、5年後には何が変わっているか
- 少し離れたところから見たら、自分にどんなアドバイスをするか
- まだ足りない情報は何か
- 決める前に、小さく試してみることはできるか
- 「これで十分」と言える結果はどんなものか
- 今週、本当に前に進んだことは何か
- 思った以上にエネルギーを奪ったものは何か
- エネルギーを取り戻させてくれたものは何か
- 自分との約束で、守れたものはどれか
- やめたほうがいいことは何か
- 来週に持っていきたい学びは何か
- もっと一緒に過ごしたい人は誰か
- 何を避けていて、それはなぜか
- 誇らしく思える瞬間はどれか
- いまは終わらせなくていいことは何か
質問を宿題にしないためのコツ
5分か10分と時間を区切りましょう。質問を追いかけるのは、新しい発見があるあいだだけです。同じことのくり返しになってきたら、「いまわかっていること」を一文書いて締めくくります。
同じ質問に戻るのは、状況が変わったときや、違う角度から見られるようになったときだけにしましょう。くり返しが役に立つのは、変化が見えるときです。完璧な答えを求めるためではありません。
短い例
質問:「確実にわかっていることは何か」。役に立つ答えはたとえばこうです。「打ち合わせが金曜日に変わった。この変更が何かの問題のせいなのかはわからない。わからない部分を、いちばん悪い説明で埋めようとしている自分に気づく。今日は、何を準備すればいいかを聞いて、理由はわからないままにしておける」
短い記録ですが、事実、思い込み、反応、次の一歩がきちんと分かれています。たいていはこれで十分です。
いちばん大切なこと
いちばんいい日記の質問は、いちばん深い質問ではありません。この記録の目的に合っていて、少しだけ多くの文脈を持って一日に戻れるようにしてくれる質問です。