不安は、くり返せばコントロールできるかのように、ひとつの場面を何度も再生させます。書くことが役に立つのは、事実、予測、わからないこと、できる行動を分けてくれるときです。分析をさらに増やすだけなら、役には立ちません。
サインと、終わりのない予報を分ける
不安な考えを、浮かんだとおりに書きます。そのうち、すでに起きたこと、未来の予測、ほかの人の心を読もうとしている部分に印をつけましょう。心配に根拠がないと証明するためではなく、それぞれの言い分を正しく位置づけるためです。
時間の範囲をひとつ選びます。次の10分、今日、今週。わからないことを一度にすべて解決することはできませんが、範囲が具体的になると、実際にできる行動が見えやすくなります。
ステップごとの進め方
記録は10分までにして、必要ならいつその話題に戻るかを決めて終えましょう。区切りがあると、日記がもうひとつの考えこみになるのを防げます。
一度にすべてに答える必要はありません。質問をひとつ選び、具体的に書き、行動、ひと休み、またはあとで戻ってくるという正直な決断で締めくくりましょう。
日記の質問
アンケートではなく、選択肢として使ってください。形だけ埋めたリストより、意味のある答えがひとつあるほうが役に立ちます。
- いちばん大きな不安な予測を一文で書くと何か
- それを裏づける事実は何で、まだわからないことは何か
- いちばんこわい結果のほかに、どんな結果がありうるか
- 今日自分でどうにかできることは何で、わからないままにしておくしかないことは何か
すぐに使えるテンプレート
この型を新しい記録にコピーして、まだ答えが出ない項目は空欄のままにしておきましょう。
- 不安な予測
- わかっている事実と、足りない情報
- ほかにありうる結果
- 行動をひとつと、次に見直すタイミング
無理をしないための目安
記録にかかる時間が長くなり、新しい情報もなく、何度も確認したくなる気持ちが強まるなら、いったん休みましょう。睡眠やふだんの生活をさまたげる不安が続くときは、専門家の支えを受ける価値があります。
日記は自分を観察するための道具で、医療、心の治療、緊急時の支援の代わりにはなりません。
いちばん大切なこと
目的は、すべてうまくいくと保証することではありません。本当に取り組むべきことと、いまは確かめようのない予報とを見分けることです。
科学的な出典
リンク先は元の論文や科学的なレビューです。研究の結果とその限界を自分で確かめられます
- Efficacy of journaling in the management of mental illness: a systematic review and meta-analysis Sohal M, Singh P, Dhillon BS, Gill HS. Family Medicine and Community Health, 2022.
- Randomized controlled trial of expressive writing for psychological and physical health: the moderating role of emotional expressivity Niles AN, Haltom KEB, Mulvenna CM, Lieberman MD, Stanton AL. Anxiety, Stress, & Coping, 2014.